それでも私は後悔している ⑧




正式に付き合い出して初めてのお正月。何をやろうか?どこに行こうか?と
わくわくしていたものの、何故かあまり浮かない様子の彼女。
そういう空気は瞬時に分かった。

友人と旅行へ

その原因は、前々から友人達と旅行に行くと計画していたからだった。
初めての二人でのお正月。頑張っている私を見ていて、楽しみにしている姿を
見ていて、なかなか言い出せなかったそうだ。
そりゃ相当がっかりはしたし、もっと早く言って欲しかったという気持ちもあったが
そこは”器の大きな所”を見せないといけない。快く行っておいでと送り出した。
これから先もお正月は何度も何度も一緒に過ごせると思っていたから…

彼女の旅行出発日

2001年1月2日 空港まで彼女と友人数名を送り届けた。やはり空港も
お正月ムードが漂っていたのを覚えている。いつもはスーツ姿が多い空港も
子供連れの家族が多かった。行き先は東京/羽田 寒い中、展望デッキで彼女が乗る
飛行機を見送った。今は亡き、JAS 日本エアシステムのレインボーセブンってやつ
だった。そういう細かい所まで忘れられない。
彼女を乗せた飛行機が離陸し、視界から離れていく。なんだろう・・・
数日後には普通に帰って来て、普通にまた会えるのに、この時の不安だった気持ちは
鮮明に蘇る。飛行機が小さくなればなるほど、もう会えないんじゃないか?という
不安な気持ちが大きくなっていった。

彼女が友人と旅行に出かけていた数日間も、普通に連絡は取っていた。
友人と楽しんでいる時に長電話こそしないように、気を使っていたが、ちょっとした
電話やメールはやっており、何の心配も無い、何の心配も無い!と言い聞かせ
私は家族と一緒に実家でゆっくり過ごす。そんなお正月だった。

嫌な予感…

ちゃんと予定通り帰って来た。帰りはバスで帰るとの事は、聞いていたので待つ。
その後、帰宅したとの連絡を貰ったので、安心して数回のメールのやり取りの後
休んだ。。
別に何か特別な事があったわけでも無いし、あるわけ無いのに、とにかく無性に会いたい。
しかし、翌日からお互い仕事だ。疲れている彼女に負担をかけるのを躊躇い、会うことは
我慢した。

それから数日経った頃だったと思う、私は休みだが、彼女は教員だったので仕事だと
いう、平日があった。私は銀行に用事を済ませ、銀行の前に備え付けてある
自動販売機で飲み物を買っていた。その時に、たまたま、本当にたまたま彼女が
通って行った。彼女は私を見つけ、クラクションを鳴らし、笑顔で手を振り過ぎ去って
行った。久しぶりの彼女の顔だった。約束もしていないのに、たまたま大好きな彼女の
姿を見れるなんて、持っているなー自分!やっぱり二人は繋がっているな!!
とニヤけて良い場面だったと思う、、普通は。

でも、何だろう・・・今でもこれに関しては上手く伝えられないんだけど
何かが違う。とにかく何かが違うと感じた。気付いていない私にクラクションで
気付くよう促し、笑顔で手を振る・・・何でも無いじゃん!ですよね。。
でも、何かが違うと感じたんです。一気に不安になった。私は夜の方はバイトが
入っていたが、居てもたってもいられない。彼女に連絡をし、少しだけで良いから
時間が無いか?とお願いする。バイトは1時間ほど遅刻してでも、顔が見たかった。
私の取り越し苦労だったと安心したかった。

嫌な予感②

彼女の仕事が終わるのを待ち ”いつもの待ち合わせ場所” に向かった。
彼女は教員、生徒に車内で男と話している姿見られたら、そういう事に多感なお年頃
よからぬ噂がたつのも彼女に迷惑がかかる。いつも少し車を走らせた山の中。
少し車道から離れた人目につかない場所が二人の待ち合わせ場所だった。
待ち合わせ時間に少し遅れて彼女が到着。バイト1時間だけ遅刻と連絡してたいので
逆算しリミットは30分程度だ。そのわずかな時間で、自分の中の疑問や不安を解消
しないといけない。しかし、何をどう切り出せばいいか分からない。
別に彼女自身から何かあったと申告があったわけでも無ければ、何かの確証が
あるわけでは無い。とにかく”一言目”が難しかった。
考えに考え抜いた一言目は・・・
『何も無いよね?』 だった。
彼女の答えはもちろん
『何が?』
だった。そりゃそうだ、突然言われてもそうだろうとは思う。もしかしたら
内心私が不安に思っている事は理解しているのかもしれない。でも何も無い
んだから、何も無い。何が?という答えになるだろう。
何となく、今日車で会った瞬間に何かが違うと感じた事を伝えた。
彼女は何も無いよと笑って言っていた。彼女が何も無いって言うんだから
何も無いと思うしか無かった。信じるしか無かった。
実際後から書きますが、この時点では何も無かったです。何かあったけど
何も無かったという感じでしょうか・・・?

リミットが迫っていたので、バイトに行こうとしたが、確かめたかった。。
キスを私の方からした。すっごく久しぶりな感じだった。彼女は拒否するわけでも
無かった。。車だったのでそれ以上の事はしなかったが、かなり長い間キスをしていた。
やっぱり、何かが違う…
結局自分の中のモヤモヤは全く解消されずに、この日は終わった。

その後も数週間、数ヶ月、何かモヤモヤしながらも、何も無いという彼女の言葉を
信じて普通に、普通のカップルとして、遊び、食事し、実家に遊びに行き
キスも、セックスもしていた。何も不安になる必要は無いはずだった。
あれだけ不安な気持ちでいっぱいだった気持ちも、時が流れていくと多少薄れていき
やっぱり自分の勘違いだったな…と忘れそうになっていた時の事だった。

つづく







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