判決は求刑より軽いのはなぜ?法律で決められているから?

判決が求刑より軽くなる理由




なぜ裁判では求刑よりも判決は軽くなってしまうのか?

判決は求刑より軽くしないといけないと法律で決められているのでしょうか?結論から言うと求刑より判決は軽くしないといけないという法律はありません。

ではなぜ必ずと言って良いほど軽くなるのか?調べてみます。

スポンサーリンク

 

求刑より判決が軽くなるのはなぜ?

本日、聞いているだけで苦しくなるような、野田市の虐待事件の判決が出ました。こんなに酷い人は居ないというぐらいの事件。もう人とも呼ぶ価値も無いやつだと思います。

世間もそう思っていて、とにかく出来る限りの厳罰を!と誰もが思っていたはずです。

求刑18年に対して判決16年

やはり求刑より軽くなっている・・・これだけ酷い事件に対してでも、いつも通り軽くなる。。なぜなんでしょうか?

刑事事件裁判の流れ

まずは裁判の流れを見ていきます。

①被告人に人定質問を行う。人定質問とは被告人に名前や職業、本籍などを尋ねる事です。

②検察官が起訴状を読み上げる。どのような犯罪を犯したのか、憲法の何条違反なのか?

③裁判官により黙秘権の告知。裁判で問われても自分に不利になるもの、言いたく無い事は言わなくてもいいというものですね。

④罪状認否 ②で検察官が読み上げた事に関して間違えないか?の確認です。

その後、証拠調べ手続きに入ります。今日はこの事がメインでは無く、なぜ求刑より軽くなるのか?なのでここは省きます。

その後に

検察側の論告・求刑

が行われます。そしてその後は弁護側の弁論の機会も与えられます。

そして結審します。次の判決日はその日のうちに決まっていますので、その時までに、証拠及び検察官・弁護人から提出された証拠から、犯罪事実の認定及び量刑(刑の重さ)を決めます。

裁判の流れは分かっていただけたと思います。

1回目では検察側・弁護側双方の話を聞いて、検察側がこれくらいの刑にするべきだと意見する。2回目は双方の話を聞いた上で、実際の判決をする。

簡単に言えばこういう事ですが、ほぼ確実に求刑より判決は軽くなります。そこを知りたいんですよね。

判決が軽くなる理由

裁判

タイトルにありますが、求刑より判決が軽くなるような法律があるかと言えば、もちろんそんな法律はありません。

逆に求刑より判決を重くしても構いませんし、稀ではありますがそのような時もあります。

まず第一に知っておかなければいけない事は・・・

求刑には法律上何の効力も無い

という事です。どうしても素人の私達の考えでは、ニュース等の報道で

懲役○○年が求刑されました。

とう報道がされると、あーあの事件の犯人は○○年くらい刑務所に入れられるんだなぁーと思ってしまいます。

でも実際には求刑されましたというだけでは、何の効力も無いんです。別に検察が10年求刑したから、それに近い判決を出さないといけないという決まりもありません。

極端な話、求刑5年に対し、判決20年でも問題は無いのです。もちろん逆もしかり。

しかし、円滑に裁判を進め罪を犯した者に対して早急に刑を確定させるためには、ある程度の目安が必要になります。

その目安を法律や刑罰に関して詳しい検察が、犯罪内容等を吟味し

これぐらいの刑にすべきでしょう

と裁判官に意見として言っているだけなんです。法律上は別に”求刑しなくても構わない”のです。

ただ、やはり素人が適当に感情のみで懲役何年にしろ!!って言っているわけでは無いので、実際に出る判決の目安にはなります。

逮捕するのは警察の仕事、求刑するのは検察の仕事、判決を出すのが裁判所の仕事です。

みんなが仲良しこよしの仲間うちで逮捕~判決までやっていたら、判決に偏りが出てしまいます。仲良い友人が頑張って見つけた犯人だ!刑を重くしてやれ!とう感じで。

そういうのを防ぐ為に、それぞれが別々の機関で担当しているわけですね。

検察は判決が割引かれる事を織り込み済み?

検察側は多くの場合で考えられる最大限の刑を求刑します。本来はこの部分は罪に問えるか?微妙なラインだなという場合でも、その部分も含めて求刑します。

それは、検察側が判決は求刑の2割引ほどになるという事を、あらかじめ考慮していると考えられています。

こういう状況が長く続いていますので、上記でも書いた通り、検察側はやはり最大限の刑を求刑。割り引かれることを見越して、高めの求刑をやっているという事は事実です。

最終的に判決を決めるのは裁判官です。その裁判官が「検察官『でも』この程度にしか評価しない程度の犯罪か」と、それを情状評価の判断材料にしてしまうからです。

もちろん割引かれるのが2割というのも決まっているわけでも無く、その裁判毎に、裁判官が判断されます。しかしやはり平均的に見て、求刑よりも2割ほど差し引かれるというのが多いようです。

スポンサーリンク