Jリーグのクラブは破産しないか?ブンデスクラブ破産例と比較

Jリーグ破産しない?




Jリーグクラブがコロナ禍で苦境に立たされています。

試合が行われず収入を絶たれているというのが主な理由です。そんな中、海外ブンデスリーグのクラブが財政難で破産申請したという報道

Jリーグクラブ、特に下部クラブに同じ事が起きないのか?ブンデスクラブ破産例と比較します。

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Jリーグのクラブは破産しないのか?

まずは海外サッカークラブで起きた事です。

ドイツブンデスリーグ3部のカイザースラウテルンが破産を申請したとの報道がありました。

元々財政難のクラブではあったのですが、コロナ禍で更に経営が悪化し、24億円以上の負債を負っていたとの事。

Jリーグは破産しない?

Jリーグクラブが破産するか?しないか?それはクラブの体力によるものが大きいです。

体力ってどういう事か?をちょっと説明します。

①試合が無い事により売り上げが上がらない

まう試合が無い事で入場料収入が得られません。それに伴い、グッズ収入も得られません。

この影響は下部リーグの方が大きいです。下部リーグは観客少ないから影響無いのでは?と思いがちですが、全収入に対する、入場料収入の割合が大きいので、下部リーグの方がより影響が大きくなっています。

ただし、これは難しい1面もあり、やはり下部リーグ、J3のクラブでは試合をしない方が赤字が小さいというクラブがあるのも事実です。

②余剰資金が少ない

余剰資金とは一般家庭で言うならば貯金のようなものと考えると分かりやすいと思います。

総資産のうち、当面の生活費や非常時に備えて残しておく金額を差し引き、当面使う予定が無い額を余剰資金と言います。

Jリーグのクラブ運営で例えると、人件費や設備運営費やスタジアム使用料等などはもちろん除外。

例えば今回のコロナはあまりにもイレギュラー過ぎましたが、1~2か月くらいは何かのトラブルで試合が出来ないかもしれません。

そういう備えなども含めて、当面は使いませんよという金額が余剰資金となります。

Jリーグクラブの余剰資金は?

余剰資金とは一般家庭で言う貯金のようなものなので、やはりそれが少ないと、経営は良くない事はお分かり頂けると思います。

Jリーグのクラブはどらくらいの余剰資金があるのでしょうか?

まずは日本のトップリーグであるJ1のクラブを見て行きます。J1となると入場料収入も大きいので、経営は安定していると思われます。

FC東京や、鹿島が20億円ほど、浦和、川崎で15億円、神戸10億ほど。ここら辺のクラブ運営は順調と見ていいでしょう。

一方、鳥栖や清水は数千万円の余剰資金しかありません。

J1ともなると人件費も高いので、数千万円の余剰資金程度では、1年持たないでしょう。

続いてJ2ですがこちらもクラブ間で相当差がありますが、数千万から数億円というクラブが殆ど。そしてJ3は数千万円ぐらいという余剰資金です。

余剰資金は少ない、J2、J3という下部リーグですが、その分人件費は安いので、深刻度としてはJ1~J3ともに大差は無いと思われます。

結局は今回のこのコロナ禍では、この余剰資金(貯金)を切り崩しながらクラブ運営をやっていかなえればいけません。

その貯金の底が見えてきたら、もちろん融資などの方法に頼る事にはなるんでしょうが、基本的に余剰資金が底をついたら、アウトという事ですよね。

そう言った意味で言うと、この余剰資金の金額の大小はクラブが生き残っていけるかどうか?に大きく関わります。

これは飲食業等でも同じです。お店の余剰資金(体力)が十分あったお店は生き残り、そうでなかったお店が閉業に追い込まれている現状です。

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毎月のキャッシュフローが大きいかどうか?

キャッシュフローとはお金の流れです。

キャッシュフロー=キャッシュインーキャッシュアウト

毎月入場料収入等でキャッシュが入りますよね。それらがキャッシュインで、逆に人件費等で出ていくお金がキャッシュアウト

Jリーグの人件費の目安ですが、支出のほぼ半分が人件費です。

全支出のうち49.3%は人件費(2018年データ)なので、人件費が一番の支出でもあるし、言い方を変えると各クラブとも売り上げの半分が強化費の目安となります。

例えば現在経営悪化が報じられているサガン鳥栖の場合ですと収益は42億で人件費は26億です。

ちょっと人件費が高すぎますね。サガン鳥栖は極端な例ですが、概ね収益の50%前後の人件費となっています。

Jリーグで人件費が一番高いのが神戸。これはイニエスタ等が金額上げているので、ちょっと特殊ですが、それ以外ですと、浦和と鹿島が30億円程です。

※そう考えると営業収益が全然違う鳥栖の人件費は高すぎますね。。(余談です)

上記、浦和や鹿島の例で行くと、毎月2.5億は人件費で出て行く計算です。人件費だけを見ているので、その他もろもろ含めるともっと金額は上がるでしょう。

スポンサーの強さ

各クラブの収益の基盤は入場料収入とスポンサー料です。その一つの入場料収入が断たれた今、それはスポンサー料に頼られています。

スポンサー料の額が一番大きいのが浦和で、約26億で、少ないチームですと10億に届かないチームも複数あります。

どうしてもビッグクラブと呼ばれているチームのスポンサー料が高い傾向になりますが、お金を出す側の企業からしたら当然なのかもしれません。

完全に一致はしませんが、観客動員が多いチームの方が、その企業の広告を目にする機会も多いためスポンサーも集めやすいのかもしれません。

スポンサーも苦しんでいる

Jリーグクラブが苦しんでいるように、企業であるスポンサーも勿論経営は芳しくないでしょう。コロナ禍の影響も大きく受けています。

企業は宣伝になる為、Jリーグのスポンサーとして投資している部分が大きいので、宣伝する機会が無い、試合が無いかもしくは、無観客などでは、あまり宣伝効果は得られないでしょう。

コロナ禍で自社の経営も考えなくてはならず、そんな時、試合が行われないor無観客のJリーグのスポンサーを降りるという判断をする企業があっても何ら不思議ではありません。

試合数が減った分、減額してくる企業もあるでしょう。企業の好意で例年と変わらないスポンサー料という企業もあるでしょうけど、今年に関しては減る事はあっても、増える事は無いでしょう。

そこら辺は各企業の体力に関わる要素が大きく、やはりこういう時は大企業と言われるような企業とスポンサー契約を結んでいるクラブの方が有利になるでしょう。

Jリーグクラブは破産するのか?

以上の項目を見てきましたが、やはり一番大きいのは何よりも余剰資金がいくらあるか?

その点が一番大きく関わってくるでしょう。入場料収入が見込まれず、広告料収入も減る事が予想される。

しかし毎月のキャッシュフローは同じように流れる。。

となると毎月の例えば人件費などは、余剰資金から支払うしか無くなります。ですので余剰資金が少ないクラブはやはり破産する可能性が他よりも大きいと言えるでしょう。

それを避ける意味でも、上記でも紹介したように、各クラブの支出の殆どは人件費となりますので、余剰資金が少ないクラブでは人件費を削減する事が重要になってくるかもしれません。

J1札幌では選手間で話し合いプロ契約選手の報酬の一部、総額1億円の返納をクラブに申し出たと報道されました。

その後その案がどうなったのか?までは確認していませんが”そういう努力”も必要になってくるかもしれません。

このままの状況が続けば〇〇月にはキャッシュが尽きるとはっきりと言っているクラブの社長もいます。

再開も素直に喜べない

正式にJリーグの再開は決まりましたが、当面は無観客、それから5000人まで⇒収容の50%⇒全面解禁との計画です。

無観客では勿論入場料収入はありません。しかしスタジアムの使用料等はかかります。もしアウェイ遠征ですと、交通費ものしかかってきます。

試合が再開され、それらが上乗せされるのに入場料収入が無い事から、当面は試合が無い今よりも厳しい状況が単月レベルで見ると出てくると言われています。

それから徐々に観客を増やしていく計画ですが、それまでの過程も長く通常開催となると、まだ随分先の話です。

そしてクラブが危惧している事が、客足が戻るのか?というものもあります。コロナにより以前の生活にはもう戻れないと言われています。

他人と距離を取る事や、大声で話さない(飛沫を飛ばさない)などがありますが、それらは今後も続く事になります。

そのような状況で以前のような観客動員に果たして戻るのか?という事は各クラブ危惧していますし、また開催中にコロナが感染拡大し、開催中断などになったら今度こそ”持たない”クラブは出てくるでしょう。

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まとめ

コロナが原因で海外ドイツブンデスリーグの名門、カイザースラウテルンが破産申請というニュースにサッカーファンは驚きました。

そしてJリーグのクラブは大丈夫なのか?破産しないのか?という心配もあります。

〇〇月にはキャッシュが尽きると言っているクラブの社長が多いように、キャッシュが必要です。

余剰資金にどれだけ余裕があるか?が一番重要になってくるでしょう。

現状の余剰資金が10億円以上あるようなクラブは、単月、単年では苦しいでしょうが、破産するという事は無いでしょう。

しかし、数千万しか無いようなクラブはいつキャッシュが尽きてもおかしくない状況と言えます。

スポンサーも離れ、客足も伸びない(無観客)などマイナスな要素も大きく、元々体力の無いクラブが破産する事態になっても何ら不思議では無い状況というのが現実でしょう。

しかし、Jリーグはコロナでクラブを潰すな!を合言葉にあらゆる手立てを練っているようです。

一ファンとしては、昔のようにサッカーが楽しめる日常が戻って来てくれる…それだけが楽しみです。

クラブが潰れるという悲劇は繰り返したくありません。何とか全クラブが揃い試合がいつものように行われるよう、私たちは見守るしかありません。